One of Memories
〈想い出の一尾〉 

平成17年5月12日 (木)

GWは家族サービスで、釣りに行けず悶々と過ごしたが、
今日久しぶりに出かけられる暇が出来た。
場所は・・・?だが、天気予報はいいことは言わない。
「今シーズンはこんな天気が多いな…」
入渓後しばらくは沈黙(^_^;)
やはり急激な低気温が原因か
魚の活性は低いのか?など色々考えながら釣りあがる。
やっと、流れのいいところから20センチ弱のヤマメが挨拶に来てくれた。




この魚に気を良くし、本来のペースを取り戻し釣りあがっていくと
流れのよれてる所に魚を発見!
この大きさなら尺上はありそう…
それまで使っていたカディスを慎重に流してみる。
魚は、上を見ていないらしくピクリとも動かない?
その後数投してみるがやはり動きがない。
「沈めるほか手がないかな?」と思い
昨日巻いた唯一のウェットを試してみることにした。
早速ウェットに、フライをチェンジし投げてみる。
フィーディングレーンを外してしまい魚は微動だにしない。
そしてもう一投
………
今度はよさそうなところを流れているはずだったが

まだ動かない!
まだズレてる? もしかして沈み足りないのか?
と思いながら
今度はもう少し上流から流してみる
すると、魚のそばを通るであろうと思われるタイミングで
なにやら捕食行動を起こしたように見えた。
「喰った!」
 確認は出来なかったがそう感じた
瞬間
右手が反応し合わせをくれたと同時に、右手に鈍重な手ごたえが!!!
ふと 自分の感触を疑った、「重すぎるのだ」
これは尺ではきかない
そう思った次の瞬間
魚の姿が目に飛び込んできた。 
やはり只の尺上ではなかった! 尋常じゃない大きさに気圧される
使っているティペットは7X!
一瞬「切れるか?」 と そんな思いが頭をよぎった 
 
でも、自分で作ったこのしなやかなロッドがきっと耐えてくれると
そう信じたら肝が据わった。
イワナは、底へ底へとグングンと引き込むその引きに
必死で耐える我がPleasure
本来大物を想定して作ってはいないロッドだが、全体で力を受け止めている
見れば、もうこれ以上は曲がりませんというくらい曲がっている。
あらためて魚の方に目をやると、大きな口を開け
真っ赤なエラを見せ、首を振って口の中の違和感を取り除こうと
必死になっている姿が見えた。
そして、また底へ!!!
ゴクンゴクンと向かっていくその引きに
ロッド全体で耐えるpleasure・・・
バンブーロッドの粘りがこんなにもあるなんて、まさに嬉しい誤算だった。
しかし、イワナの大きさから、今の位置からでは取り込むのは無理
出来るだけ自分から魚に近づいた
そして、数分のやり取りの後にイワナに空気を吸わせることに成功!
でも、自分のネットには入りきらない程の大きさに面食らう。
どうしたものかと思案しているうちに
なだらかに岸につながるところがあるのに気づいた
そこに、魚を誘導し、なんとかズリあげることに成功した!
ただ
「でかい!」 と
本当にそう思った。

目の前に横たわる大きな魚体 
その大きさは#3ロッドでこんな大物釣っちゃっていいの?
と言う位でかかった。
こんな細い流れなのにこんな大物がいるのか… と
正直心底驚いた。




魚が弱らないうちにと、デジカメのシャッターをきる
そして、採寸!な、なんと50センチピッタリ!
今までは32センチが最大だったからね。   
「こんなのが、いるんだな〜!」とあらためてまた驚いた。




そして、
私とのファイトで疲れた魚体に敬意を表し 
出来るだけやさしくリリースした…
大きい固体は、繁殖する能力も高いのでリリースはよりいっそう
慎重にを心がけました。
かといって、小さいのを雑に扱っているわけではないのでご安心ください。
大型をリリースすると、数年後が楽しみに思えてきます。
またこの川に来ようと、そう思えるように…    
ふと我に返り、ロッドを点検してみた。
あれだけの魚を釣ったのに曲がりは少しも出ていなかった。
あらためてバンブーロッドの潜在能力の高さに驚かされたと同時に
自分のロッド製作が間違っていないという確信の念も強くした。
釣り味が良い、あわせ切れが少ない、バラシも少なく、そして簡単に
折れたりしない。理想のロッドにまた一歩近づけた気がしたのです。  




ただ、一人での釣行は気軽で良いけれど    

喜びを分かち合える友人が一緒だったらもっと楽しかったのにと

ちょっと残念ではあったけど


奇跡の出会いに感謝です。



〈back〉
ご精読感謝します。